いつごろから画家になろうと思い始めたのですか

子供の頃から絵を描くのが好きでよく休み時間にひとりで色々と描いていました。
そのころから、漠然と絵を描いて生きていきたいと意識していました。
しかし、今のスタイルになったのは
30代で偶然に河童の絵を描く機会に恵まれ
「妖怪」という世界の奥深さに魅せられてからです。
生涯のテーマとしても良いと、運命的なものを感じたのです。

そういえば、冗談みたいに聞こえるかもしれませんが
子供の時、将来の夢は「妖怪になること」でした。
「ゲゲゲの鬼太郎」が大好きで影響をうけましてね。
しかし、残念ながら、その夢は挫折しました…
ハローワークに載っていなかったもので…。

CG(画風)としてのこだわりはどこにあるのですか?

私は永い時間を経たモノに魅力を感じます。
元は艶やかで美しかったであろうもの…
それが、永い時間を過ごし、汚れ、ひび割れ、傷つき色あせる…
その姿に、魂の宿りを感じるのです。
その雰囲気を納得いくまで追求できる画材として
私はコンピューターグラフィックを選びました。

作品には何かテーマはありますか

妖怪を民俗学としてとらえ
ただ怖いだけの存在としてではなく
その存在が生まれた時代背景と理由。
その時代を生きた人々の心情。
それらを、自分ながら解釈して描いていきたいと考えています。

作品を通じて伝えたいメッセージがあればお聞かせください

妖怪は、ただ人を脅かす怖いだけの存在ではなく
古代から続く想像の伝統物として考えています。
妖怪には、古人の祈りとメッセージが込められているのです。

作品のアイディアやインスピレーションの「モト」を教えてください

私は描きたい妖怪が決まると、その存在にたいしての伝承をできる限り調査します。
その歴史的背景だけでも膨大な情報とアイディアをもたらしてくれます。
他に子供の自然な仕草に心惹かれ妖怪のモデルとして使っています。
心惹かれるのは、彼らが生命エネルギーの塊だからなのかもしれません。

今後の、ご自身の活動・展望をお聞かせください

現在に伝わる各地の妖怪伝承を自身で調査し描きたいと考えています。
日本中の妖怪を合わせると1000体はいますので
今のままのペースでは人生の時間が足りませんね…
そこが、悩みです。